北海道ボールパーク建設に思うこと

ここ最近、新しいスタジアム構想で盛り上がっています。

ひとつがプロ野球・日ハムの新本拠地としての「北海道ボールパーク」です。

www.hkdballpark.com

www.nikkei.com

新球場は札幌市が保有する現在の札幌ドームと異なり、日ハムグループが主体となって建設・運営する。天然芝で冬場に備えて開閉式ドームか透明な樹脂素材を使った屋根を想定。建設費は全体で500億~600億円を見込む。

ボールパークとして周辺にホテルや温浴施設、レストラン、公園などを置くほか、野外球場や住宅、子育て支援施設も設ける。

このプロジェクトのポイントは下記になります。

1)球団が主導で建設・運営すること

2)野球以外の要素を取り込むこと

これまで日本のスタジアムは行政が建設することがほとんどでした。

行政という立場があるためどうしても様々な競技や団体に対応できるものを作ることに主眼が置かれてきました。そのためホームスタジアムとして使うチームの都合も聞くけど、他の団体の都合も踏まえた最大公約数的な建築物になりがちでした。

今回のプロジェクトでは日本ハムファイターズのためスタジアムとして整備することでチームとして大事にしたいことが反映できる環境です。チームのために作ることはファンやスポンサーのためにつながり、チームのビジネスに必ず跳ね返ると思います。

自前のスタジアムを持つことは海外のチームでは当然のことと言えます。

www.soccer-king.jp

次に野球以外の要素を取り込むことですが、スタジアムや球場の年間稼働日数はサッカーだと20日程度、野球でも70日程度です。

それだけで十分な運営費を稼げるかと言われると怪しいです。

そのためレストランやホテルなどの他の用途を織り込むことで施設全体の稼働日数を増やしていくことが大事だと言われています。

温浴施設の整備なども踏まえると日常的に足を運んでもらい、生活の場として認知してもらう狙いも見えます。

同じようにサッカーのJリーグに所属する長崎でも新スタジアム構想が出ていますが、こちらも複合施設としての側面について言及しています。

www.nishinippon.co.jp

2年後に控えた東京オリンピックのメインスタジアムである国立競技場は複合機能としての側面はほとんどないです。

トップページ | 新国立競技場 | JAPAN SPORT COUNCIL

特定のチームがメインスタジアムとして使うことも決まっていないため高額な運営費をどのように捻出するか悩ましいところだと思います。

ただ、今回の北海道ボールパークを皮切りに全国に自前スタジアム建設の流れができればと思います。